自認についてのあれこれ(1)
さて、これから何回かに分けて、至るまでのあれこれを書いていこうと思います。
自認をしたのは社会人二年目でした。
それまで会社で「恋愛がどうの、彼氏がどうの~」という話がでても「いや~、彼氏欲しいと思ってないことに焦ってますかね(笑)」なんてのらくらしていました。
恋愛感情ってどういうの? という疑問は中学生から持っていたので、ある日先輩にも尋ねてみたところ「例えば触れたいとか思わない?」というご回答が。
いや、ミリも思わない。
というのが、その時の感想。 そしてその時が訪れました。 何と支社に派遣されていた同期七人中僕を除く六人全員に色恋沙汰が出たのです。 正直何と言っていいのか分からない気持ちになりました。 その場では適当に「おいおいまじかいぃw」とか言ってたんですけどね え、ま、……マ??? みたいな。
そこで昔友人から聞いていた「無性愛者」という単語を思い出しました。 もちろん即検索です。すると狭義のアセクシャルについての記事が出てきました。 そこで「ああ、なるほど僕はこれだったんだ……」と、なれば簡単でしたが そうではありませんでした。
「過去に一度も恋愛をしたことがない」 「昔から恋愛に全く興味がない」 「性欲がない」 これらの記述が僕を混乱させました。 一応なりお付き合いしたことがありました。小学校の時の「誰が好きなの!?」のノリは割と好きでした。分からないなりに「好きな人」というのがいたりしました。性欲自体が全くないわけではありませんでした。
じゃあ僕は何?
そこからは片っ端からネット検索を掛けました。もっと詳しく書いてあるサイトは? 違うことが書いてあるサイトは? そこでアセクとノンセクだとか、無性愛、性嫌悪、アセクはまた別のものだと理解しました。
けれども、本当に僕はアセクシャルなのか、違うのにそう名乗るのは本当のマイノリティの方に失礼ではないのか。
ぐるぐる考えて、セクマイアカウントを作ったりして、オフ会に行ったりして
少しずつ「まあ、僕はアセクシャルでいいのかな」というところに至りました。
セクシャリティは流動的だとも知りました。なので、「今の僕」はアセクシャルでいいのかな、と。
思えたのがいつ頃だったのか思い出せないのですが、半年以上は思い出しては悩み、思い出しては考えを繰り返していたような気がします。
という感じのざっくりアセクシャル自認でした。
それでは。